VINTAGE RUG / ヴィンテージラグ
家族のために織り、大切に受け継がれてきたキリムや絨毯。
時間と共に増していく風合いはこの世に1枚しかない特別なもの。
Tiny knotsで取り扱っているヴィンテージラグの一例です。
現在は (WEB STOREにて掲載及び更新しております。「VINTAGE」でご検索下さい。)
※商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう
心がけておりますが、PC環境や撮影状況によってはお客様が
実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。
何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
VINTAGE KILIM 01

イラン北西部の町、ガズビンで1950年頃に織りあげられた、綴れ織りのオールドキリム。当初はもっと長いサイズだったものですが、傷んでいる部分を取り除いて仕立て直してあります。新しく織りなおした箇所は良く見てみるとオリジナルのように踏むことによってでたツヤっぽさはなく、少しざらっとした新しい毛糸の手触りを感じます。
鈍いオレンジ、深い赤、黒などの重めの色が多く使われている割には
どこかのどかな感じを受けるのは、全体的な経年変化に加え、
ベージュや生成りがところどころに使われていることろにもよりますが、
何といってもふわふわっと漂っているような丸みを帯びた星と、その周りを取り囲むオオカミの口のモチーフが色とりどりの蝶が飛んでいるかのように見えるところによるのかもしれません。
多少のゆがみはありますが、ほぼ正方形。
深く色合いに、ゆったりとした落ち着きと温かみを感じさせるキリムです。
サイズ(縦×横): 約145cm × 約145cm
素材 : 羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(ガズビン産)
VINTAGE KILIM 02

サイズ(縦×横)
: 約135cm~139cm × 約114cm~116cm
素材 : 羊毛・コットン(経糸と一部の緯糸)
カラー : ミックス
原産地 : イラン(アゼルバイジャン)
イラン北西部、コーカサス地方やカスピ海と接するアゼルバイジャン地方のオールドキリム。1960~70年代のものと思われます。
横ボーダー柄の平織り地に織りこまれた茶色のモチーフは羊の角。毛は絨毯やテント、時には衣服の材料になり、ミルクや肉は食物として、遊牧民の生活になくてはならない羊は豊かさや強さの象徴でもあります。羊のモチーフを挟むようにジグザグのような連続した模様は波を表しているのでしょう。波は砂漠の生活には欠かせない水を意味しています。興味深いのはそのジグザグの薄い青の部分。
これは羊毛ではなく、コットンを使っています。もとは藍染の濃い青だったと思われますが、洗ったり踏まれたりしていくに従い、ずいぶんと退色していきました。
ジーンズも50年も使えばこんな色合いになるのでしょうか。素材の性質の違いによる経年変化の差が良くわかります。
織り上げられたころの鮮やかさは影をひそめ、濃い色は渋さを増し、薄い色は優しく柔らかな色合いになっていますが、
中くらいの糸の目も良く揃って隙間もない端正な織地は作り手の性格も表しているように思えます。丁寧に織られ、大切に使われてきたものの磨かれた品格と奥深さを感じる一枚。こんな風に歳を重ねたいものです。
こちらは当初はもっと幅も長さもあったようですが、状態の良いところを残して仕立て直しています。良く使い込まれているので織り地もよくこなれており、
床に敷いたその時からずっとそこにあったような雰囲気を醸し出すことでしょう。
足元マットや飾り棚に置いたり、また、タペストリーとしてもお使いいただけます。キリムを何枚もお持ちの方はもちろん、初めての方でも十分に使いこなせる懐の深さを感じさせる一枚といえましょう。
VINTAGE KILIM 03

このシンプルな綴れ織りのキリムは約30年ほど前に織られたもの。
このキリムが織られたシーラーズはイラン南西部にありますが、そこに暮らす人々は乾燥した気候のせいでしょうか、
強い太陽の光に負けないような鮮やかな色彩を好んで取り入れています。
このキリムも当初はそんなカラフルさを持っていたと思われますが、
時は経ち、賑やかさは保ちながらも、様々な出来事をくぐり抜けてきたかのような佇まいにイタリア南部暮らす、マンマの皺くちゃの笑顔のようなおおらかさをイメージしてしまいます。「あの頃は私もモテモテだったのよ」って。
そうなんです。このキリムはシーラーズにしては細い糸が使われていて、そのせいか、端正な具合を保っています。ふさの部分はやや傷んでいる部分もありますが、織りのベースはまだまだしっかりしており、これからの熟れ具合が楽しみです。
薄いけれどしっかりと目の詰まったこのキリム、軽くて持ち運びにも苦になりませんので、公園でのピクニックなどにも持っていけそう。
ビニールシートは卒業して、大人のアウトドアのお供にいかがでしょうか。
サイズ(縦×横): 約144cm × 約100cm
素材 : 羊毛100%
カラー : ミックス
原産地 : イラン(シーラーズ産)
VINTAGE KILIM 04

イラン西部、クルド人の多く住む町ヘルシンで織りあげられた綴れ織りのキリム。
1950年代、約60年前のものと思われます。
殆ど補修の後も見られず、織った当初の状態を保っています。
経糸はコットン、緯糸はウールで織られているのですが、どちらの糸も細くしなやかで毛羽立ちも見られません。
クルド人の織るキリムは本当に細やかで丁寧なのですが、その中でも特に緻密で丁寧な織りは長年使われても歪みなども生じることなく、当時のままの姿をとどめています。長く使われてきたために洗っても落ちなかった汚れはありますが、織りには傷みは見受けられません。
サイズ(縦×横): 約158cm × 約105cm
素材 : 経糸:コットン / 緯糸:羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(ヘルシン産)
在庫なし
VINTAGE KILIM 05

赤や青のインクをぽとっ、ポトっと落としたような水の中、幾つもの少し歪みのあるひし形モチーフはまるで星が変身し、浮遊している海の生き物のよう。
でも、このキリムが織られたイラン西部に位置するイラムはイラクの国境にも近く、山がちな土地で海はもちろんなく、少し離れたところにダムがあるくらい。
50年以上前から使われていたというこのキリムは上下の少し傷んだ部分を仕立て直しました。
経糸もウールですが緯糸に比べて細く、その分しっかりと詰まった織りは時には曲線を描き、クルド人が多く住む土地のものらしい表情を見せています。
織られた当初ははっきりした色合いだったと思われる赤や青の染めは
十分に使い込まれ、少しずつ羊毛そのものに戻っていくかのように淡くなり、
ゆったりとした時の流れを感じさせます。
しっかり紡いだ糸で織られた程よい厚みと重みは敷いた時に安定感があります。
こんなキリムが足元にあれば、日々の疲れもふぁっとどこかに漂い消えていきそうです。リビングやプライベートなどのくつろぎの空間に。
サイズ(縦×横): 約190cm × 約144cm
素材 : 羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(イラム産)1960年代
VINTAGE KILIM 06

水面に揺らめく波紋のような、幾重にも重なるひし形の連続。
こげ茶、オレンジ、紫、ピンクと夕陽に照らされたような温かみのある色合いのグラデーションが織りの息遣いを伝えています。
やや太めでしっかりとした糸を使い、リズム良く織られたような勢いを感じさせ、
それぞれのひし形の真ん中には水面に反射する星が少しずつ色を変えて
煌めいています。
織られた当初はこれよりもだいぶ細長い形だったと思われ、傷んだところを仕立て直してあるため、上下の部分は新しい糸が足されていますが、それも随分と前のことのようで、既にオリジナルの部分に馴染んできています。
所々に見られる突然の色糸の変化もこの地方の家庭織りによく見られる特徴の一つ。家事の合間に家庭の主婦や娘が織るものですから、こんなことが起こるのですね。少しずつ紡いだり染めたりしておいた毛糸をところどころに足して織り進めていく、時には昔織ったキリムをほどいた時の糸を使ったりもします。
厚みがある分、重さも程々にあり、敷いた時に浮つくこともなく床に馴染みますので、安定した使い心地を実感できそうです。
サイズ(縦×横): 約167cm × 約116cm
素材 : 緯糸、羊毛、経糸、コットン
カラー : ミックス
原産地 : イラン(サーヴェ産)
在庫なし
VINTAGE KILIM 07

タイルを敷き詰めたように整然と並ぶ、色とりどりのサソリのモチーフ。
イランの首都、テヘランにほど近いサーヴェという町で織られたものです。
そのサソリを正確にかたどるこげ茶の縁取りはタイル目地のように一定のリズムでジグザグと続いています。
織った当初はピンクや赤茶、そしてブルーの色糸は鮮やかに賑わっていたと思われますが、今では50年余りの長い時を共に過ごした証のように、ゆったりとしたトーンに変化しています。
傷んだ部分を取り除き、改めて仕立て直した部分はよく見ないとわからないほどに馴染み、とても丁寧に扱われていたことが伺われます。
やや正方形に近いので、リビングやダイニングの家具にも合わせやすいでしょう。
太めの糸で織られた表面はよく踏まれて織りの凹凸もなくなり、経糸をコットンとするしなやかさと程よい厚みはどんなところでも馴染む懐の深さを感じさせます。
サイズ(縦×横): 約201cm × 約174cm
素材 : 羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(サーヴェ産)
VINTAGE KILIM 08

波動のようにゆらゆらと続く輪郭に囲まれた遠く小さな星の列、そして中央部にはオアシスの水面に浮かび上がる一等星の煌めき。どれもが僅かな揺らぎを含んでゆったりとした佇まいを感じます。今から約60年前の1950年代のキリムとのこと。場所は不明ですが、イラン西部のクルド人が多く暮らす町で織られたものでしょう。織られた当初は今の倍以上は長かったと思われますが、状態の良いところを仕立て直してこのサイズになりました。
大きめの織り目に通る太めの毛糸は良く踏まれて使い込まれ、
柔らかくしっとりとしたオールドらしい落ち着いた味わいに変化しています。
各所に見受けられるピンク色の糸は明らかに化学染料による染めですが、
今となってはそれも穏やかな景色のアクセントになっているように見えます。
手持ちの材料を上手にやりくりしながら織っていく田舎織りの特徴が所々に見られ、その無理もせず少しずつ織り進められた「成るようになった」ありさまは
日々の仕事や生活に追われる人たちの心を落ち着かせてくれそうです。
サイズ(縦×横): 約142cm × 約137cm
素材 : 羊毛(経糸コットン)
カラー : ミックス
原産地 : イラン(クルド族)1950年代
在庫なし
VINTAGE KILIM 09

薄い水色を背景に画面いっぱいに大小の星がひしめき合うように揺れています。
これは水辺に映る星を表したもの。ふと目が覚めて外を眺めた時の漆黒の空と星がきらめく水辺の美しさを描いたのでしょう。
星は未来への希望の象徴。水辺に揺れる星達に何を想いますか?
質の良い細い糸を使った織りは経糸がコットンということもあり、しなやかでとてもスマートな印象。外側の枠は日干しレンガ色にチェーンのように黒っぽいダイヤが連続し、全体を引き締めています。コンクリート打ちっ放しの家や白を基調としたモダンな空間にもすんなり溶け込むことでしょう。
熟練した手仕事から生まれた端正な織りは、40年以上経ったと思われる今でも、
殆ど乱れはないどころか、織り目の一つ一つが繋がって水彩画のように美しい。
また、汚れや補修の跡も殆ど見受けられないことから、大切に扱われてきたことが伺われます。
フローリングだけでなく、カーペット敷きの床にもすんなり馴染むすっきりとした厚み。または壁にタペストリーとしても使えるなど、キリムの汎用性の高さを実感できる一枚です。
サイズ(縦×横): 約145cm × 約103cm
素材 : 羊毛(経糸コットン)
カラー : ミックス
原産地 : イラン(シーラーズ産)1970年代
VINTAGE KILIM 10

サイズ(縦×横): 約220cm × 約116cm
素材 : 羊毛(経糸コットン)
カラー : ミックス
原産地 : イラン(サーヴェ産)1950年代
ご参考価格 : 在庫なし
60年以上も生き抜いてきたというのにこの明るさと大胆さ。テヘランの南西にある町、サーヴェで織られたキリムです。今でこそパステル調の大らかさが際立っていますが、織り上がったばかりの色合いはさぞかし鮮やかで奇抜な色合いだったのではないかと想像できます。その根拠はまろやかな色の褪せ具合と、毛羽立ちのすっかりとれたくたっとした糸。キリムは踏めば踏むほどに表面は滑らかに艶めく一方、中の構造はウールの特性から糸同士が絡み合って結合することから、踏めば踏むほどに強く美しくなるのです。
更に、こちらのキリムは色糸が切り替わる部分にできるスリットを繋ぐ技法が使われており、横方向の引っ張りにも耐える効果があるだけではなく、
隙間なく続くモチーフの輪郭と色の広がり具合が筆で描いた一枚の絵のようにも見えるほど。比較的太めの毛糸でざっくりと織られた大きなモチーフはサソリかドラゴンに星模様を組み合わせたように見え、各々が少しずつ色を違えながら並び、その間を繋ぐようにダイヤ模様が埋め込まれています。
上下の端の仕立て直しやところどことの細かい補修も丁寧に施され、オリジナルに馴染んでいる様は陶器でいうこところの金継ぎの技法にも共通しているようにも思えます。経糸に使っているコットンのしなやかさと横糸のウールの丈夫さと発色の良さが十分に発揮され、敷いたその時からずっしりとした重みが床によく馴染むことでしょう。
織り手の明るい心持ちと家族を支えるものとして細やかに考えられた素材選びと用途にあった織り具合、これぞ家庭のための普段使いの手織りものなのです。
そして時をくぐり抜けて大切に扱われてきたこのキリムがここにあることの奇跡を感じずにはいられません。
VINTAGE KILIM 11

サイズ(縦×横): 約215cm × 約146cm
素材 : 羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(ヴェラミン産)1940年代
ご参考価格 : 在庫なし
テヘランの南の小さな町、ヴェラミンで1940年代ごろに織られたキリムです。
上下それぞれにバンドのように織られたはずの花とも生き物とも見えるグリーンと濃いサーモンピンクの端模様は傷みが激しかったのか、惜しいことに片方しか残っていませんが、白ベースの平凡な色合いとダイヤと星が組み合わさった連続モチーフのともすれば単調になりがちな構成をバンドのように引き締めていたことが容易に想像できます。
端模様の消失部分以外は3/4世紀以上も前のものとは思えないほど状態が良く、
規則正しく細かい織り、形の揃ったモチーフ、色糸が切り替わる部分のスリットのつなぎ織りなど、織り手の技量の高さを見て取ることができます。
やや細めの糸でしっかりと引き締まった織り目は長年踏まれてきたことによって
余計な毛羽立ちはなくなりながらも隣の糸とは程よく絡まり、一本一本の糸が一つの面のように滑らかになっています。
さすがにところどことに洗っても落ちない汚れや左右の端の刺繍織りの部分は擦り切れた部分が見受けられますが、使用に支障をきたす程ではないでしょう。
染めていない羊の毛の優しい白さに浮かび上がるはっきりとした色合いは
経年変化によってやや丸みを帯びていますが、それでもまだまだ若々しく、
これから更なる円熟のステージを迎えることになりそうです。
そして、良く良く見てみると‥規則正く並ぶダイヤと星のモチーフの隙間には何だかぽつっ、ぽつっと織り途中のような不思議な文様が織り込まれています。
まるで今までに星になっていった思い出のカケラを取っておくかのように‥。
目の詰まった織り地はずっしりと重く浮き上がることもなく床面に安定し、
適度な厚みはリビングやダイニングにも良く似合うことでしょう。
VINTAGE ペルシャ家庭織絨毯 01

イラン北西部の町・アルデビルの織られた絨毯です。
アルデビルといえば、今はイギリスのヴィクトリア&アルバートミュージアムにある現存するペルシャ絨毯では傑作と言われる作品が織られた町として有名です。
50年以上前に織られたものですが、端の定例外に殆ど傷みは見られません。
くるみの皮で染められたと思われるこげ茶とインディゴ染めの濃淡がくっきりと浮かび、丁寧に使われていたことが伺えます。
花や蝶、草木、サソリにも見える生き物、耳飾りや何かの建物(恐らく神殿)などが大胆に抽象化されて暗い色合いの中に埋め込まれ、山がちで民族や宗教がぶつかり合うコーカサス地方に住む人々の独特の天空から見下ろしたような世界観を垣間見ることができます。
絨毯織りのベース部分は経緯(たてよこ)共にコットンで織られ、
パイル糸のみが細いウールで織られているために非常にしなやかで耐久性に富んでいます。また、モチーフの繊細さを生かすボリュームを抑えた厚みは床に非常によく馴染み、ドアにつかえる心配も少ないでしょう。
使い込んだマホガニーやウォルナットの床や家具に皮の椅子、そんな空間に溶け込むような円熟した佇まいの一枚です。
サイズ(縦×横): 約104cm × 約66cm
素材 : 羊毛
カラー : ミックス
原産地 : イラン(アルデビル産)
ご参考価格 : 在庫なし
VINTAGE ペルシャ家庭織絨毯 02

セピア色のフィルターを通して見たような懐かしく温かみのあるマハリ織り。
イラン西部の町、ゴルトゥーグで1960年代に織られた絨毯です。
緻密でしっかりとした仕上がりは、堅牢な織りで知られるビジャーの絨毯とよく似ていると言われます。
良く織り締められた経緯(たてよこ)の綿糸に一目一目結ばれた細くしなやかな羊毛は使い込まれて馴染み、緻密な織りを引き立てるように短く刈られた毛足を掻き分ければ織った当初の鮮やかな色合いがちらちらと見え隠れします。
外側の枠模様、四隅のコーナー、メダリオンを囲む枠模様と続く草木のモチーフはそれぞれがパターンを変えながら、中央部のメダリオンに華やかさを添えています。そのメダリオンの中央には八芒星とも花とも解釈できるモチーフとそれを取り囲む12個の文様もこれまたサソリにも亀にも見えてきて‥
こんな風にあれこれ思い悩むのも、即興性の高いマハリ織り絨毯を持つ楽しみの一つです。
サイズ(縦×横): 約153cm × 約100cm
素材 : 羊毛(経糸コットン)
カラー : ミックス
原産地 : イラン(ゴルトゥーグ産)
ご参考価格 : 在庫なし
VINTAGE ペルシャ家庭織絨毯 03
