イラン北西部にある州都ザンジャンで織られた一枚。
ザンジャンは様々な産業が発達した大きな都市ですが、銀細工、履き物、ナイフ等、伝統工芸品の産地としても知られており、絨毯も同様に質の良いものが生産されています。また、主要な街を結ぶ街道には様々な民族が混じり合って暮らす多様性のある町がいくつも点在しています。かつては5つの部族の地を意味する「ハムセ」とも呼ばれ、それぞれの特色のある絨毯やキリムを見ることができます。家庭用絨毯の一大産地でもあるハマダンの大きなマーケットで取引されることも多く、ハマダン絨毯の一つとして考えられることもあるようです。
紺地に花の紋章が並ぶボーダーで囲まれたエンジ色のベースにはこの地方でよく見られる蔦とペイズリーの組み合わせがバランス良く織り込まれています。中央の六角形のメダリオンは白くくり抜かれた象嵌彫のように浮き上がって見えます。暖色系等の色合いの中にメダリオンのギザギザのメダリオンの縁取りやS字型のフックなどに配されたターコイズブルーがアクセントとなっています。
1980代に織られたものとのことですが、殆ど使われた形跡はなく、おそらくその大きさからは大きな背当てクッションを仕立てる為にストックしていたものと思われます。
隙間なくしっかり織られたこの絨毯は何十年使っても形崩れすることがありませんし、使えば使うほどに表面は柔らかく優しい表情に変化していきます。お部屋の出入り口や洗面室、ピアノやデスクの足元など、小さな空間のアクセントとしてお使いいただける一枚です。
*この絨毯の裏側には補強用の人工皮の帯がついています。
*商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう心がけておりますが、PC環境や撮影状況によってはお客様が実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。
*『ペルシャ家庭織り絨毯について』もご覧下さい。
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