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サイズ(縦×横):約136cm×96cm

素 材 :羊毛100%

カラー :ミックス
取り扱い方法:別ページの『キリムのお手入れ方法』をご覧下さい。

 

*こちらはオールドラグの為、実物をご確認頂きたく、web shopではご紹介のみで、実店舗での販売となります。システムの関係上、「在庫なし」となってる場合がありますが、商品名の先頭に【在庫◎】と表示があり、各商品ページにて店頭販売価格の表示があるものは在庫がございますので、こちらまでお問い合わせ下さい。ご面倒をお掛けしますが、よろしくお願い致します。

店頭在庫あり/キリム・ラグサイズ

¥0価格
  • 険しい地形の北部アゼルバイジャン地方。名前からもわかるように地政学的理由からイランとアゼルバイジャンの境界は地域が分断され、それゆえに個性豊かなキリムがいまでもあちらこちらで見ることができます。そんな中でも素朴な力強さを放っている一枚がこちら。一畳にも満たない織物に見どころがいっぱいの濃厚さは強いインパクトをもって目に飛び込んできます。

    小さな虫すら入り込む隙間がないほどに密で骨太な織り地はずっしりと手にこたえるよう。つづれ織りの色の切り替わり部分は全て別の糸でモチーフを縁取っていて、しっかりと時間を掛け、一寸の手も緩めない織り手の生真面目さが伝わってきます。

    所狭しと描かれたのは脅威から身を守るための蠍よけ、S字のフック、ダイヤのモチーフ、そして足元や頭上を彩る花や星は希望や幸せを願って。インディゴ、アカネなどの草木で手染めした糸は家庭織りならではの柔らかいグラデーションを伴って子守唄のようなゆらぎを与えています。

    織った当初は2倍ほどの長さだったキリムだったと思われますが、使い込んで傷んだ部分の糸をほどいて新たに織り足して小さないピースとして大切に受け継がれてきました。しかし、それすらもおそらく10年以上経ち、目を凝らして見ないとその継ぎ目すらもわからないほどに馴染みつつ、オリジナルと違う主張もわずかに見られます。その様は割れてしまった大切なお皿やお茶碗を金、銀や漆で継いで再び命を与える日本古来の「継ぎ」の技法にも通づるところがあるように思えます。

    織り足した箇所と端の部分の補修かがり以外は特に傷んだ部分は見受けられません。羊毛の毛羽立ちはすっかりなくなって滑らかな使い心地は子供部屋のプレイマットやリビングの一角に敷いてお部屋のアクセントとしてお使い頂いても良さそうです。

     

    *綴れ織とは…平織りの一種で、最もシンプルな織り方。緯糸のみで文様を出す為に経糸が見えないように打ち込まれ、文様の境目は折り返して織るため、色の境界でたて糸に沿って間隙ができます。エジプトで出土したコプト織など、紀元前には既にこの織り方が広まっていたといわれています。色糸の切り替えの処理の技法もいろいろあり、民族や地域の特色が見られます。

    *商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう心がけておりますが、PC環境や撮影状況によってはお客様が実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。(画像をクリックすると、拡大できます。)

    *キリムについての詳しいご案内も御覧ください。
    *ご不明な点等ございましたらいつでもメールにて承ります。どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

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