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梅雨の肌寒い日に考えたこと

July 24, 2019

 

 

 

特別に「冷たい」肌触りにも「暖かい」ここちにもならないけれど、どんな季節のどんな不順な天気でも程々にフィットするのが、ウール(羊毛)ラグの良いところ。生身の体には中庸がちょうど良いんじゃないだろうかと思う。

ウールのラグというと、柄や織りや染色性の良さなどのインテリア性に目が行きがちだけれど、羊毛の生活実用品としての利点も挙げておきたいと思う。


羊毛の構造は中心部は中空でたくさんの空気を含むことができるので、通気性が良かったり弾力性があるだけではなく、呼吸をするように湿度を調整したり、温度を保つ働きもある。また、毛には脂分があるので撥水性があって、濡れても保温性があったりしてなかなかマルチな働きをしてくれる。(だから、コートなどにも使われるのね)だから、一年中敷いていても特別に凄く冷たいとか暖かい訳ではないが、「程々に」心地良くしてくれる。

 

また、心地よく過ごしたいという時、湿度もかなり重要なのではないかとよく感じる。その点から考えれば、ウールの通気性の良さと空気をたくさん含み湿気を取り込んだり放出したりするという性質こそが、皮膚呼吸もする生き物のひとつである人間に必要なものかもしれない。人間は他の動物といつからか別れて、皮膚を守るものを調達しなければならなくなってしまった。そこで一番身近にいて(たまたま?)おとなしくて飼いやすいヒツジが何千年も前に選ばれ、今でも続いているのかもしれない。(長く一緒に過ごしすぎて、今では自分で毛が生え替わるという性質を失い、人間に定期的に刈り取ってもらわないといけない生き物になってしまったらしい)

 

 

それに夏は夏のカーペット、冬は冬のカーペットを揃えるとしたら、収納場所を確保しておかないといけない。 そして、それらはどこで何からどのように作られるのか。ウールのラグは一年中敷いていても「程々に」心地よいので、嗜好性を除けば収納する必要がほぼ無い。(個人差はあります)

また、何よりも原料は染料なども少々必要だが、基本羊の毛だけだし、毛を洗い、紡ぎ、織る、という工程だけでほぼ出来上がる。
余談だが、更にヒツジの毛は刈り取ってもまた生えてくるので、永久ではないが何回も毛の採取ができて循環性がある。燃やしても主成分はタンパク質なので炭化するだけだし、(少々臭いが)万が一処分するにしてもまあ安心である。。


こんなにシンプルで多機能で簡単に手にできるものはないのだが、生き物は生き物だけに自身の都合や自然のサイクルがあるのが、欠点といえば欠点だろう。ただ、計画的な生産が求められている人々にとってはこれは重大な欠点かもしれない。

 

 

いろいろ書いたが、40度にもなる酷く暑い日もマイナス20度になる厳しい寒さにも、いつもと変わらぬ顔をしているヒツジが(こちらがわからないだけかもしれないけれど)身近にいるという安心感と親しみやすさが、いつまでもウールのラグを飽きもせずに愛している理由なのかな、と思っただけです。

 

ウールについての記事をまとめたものはこちらから。

 

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