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キリム・絨毯における花のモチーフと「フローリッシュ」という概念

July 8, 2017

 

届いたばかりの絨毯やキリムを開くとまず飛び込んでくるのは花のモーチーフ。

どの織物を見てもを見ても花があちらこちらにポツポツと、またはひしめき合うように整然と織り込まれていたり。

花はバラだったり芍薬のような花だったり、はたまた、花なのか星なのか動物の肉球なのかわからないくらいもっと抽象化されたものもありますが、ペルシャの人はそんなに花が好きなのかと漠然と思っていました。

確かに乾燥した地域ですので、瑞々しい花や草は大変貴重なものなのでしょう。

しかし、こちらの記事を読んでいたら、もっと深いところにその意味が隠されているのではないかと思うようになりました。

 

ウェルビーイング×テクノロジーの探究「幸福」から「開花」へhttps://lexus.jp/magazine/20170519/1/tec_dominick_01.html

 

* *

 

少し話は逸れますが、SNS上に置かれたメッセージや思いは、本人の意図とは関係ないかもしれないけれど、会ったこともない人を慰めたり励ましたりすることがあります。 友人や身内に相談しにくかったり会いに行く時間もない時に、ネットから同じような問題に直面している人を探し出し、記事を読んでは勝手に納得したり希望をもったり、あるいは逆に認めざろうえない現実を直視したり。

とにかく大量の他人の考えと直に接触する方法が急速に広まりました。そんなコミュニケーションの取り方はものすごいスピードで変化していて、私などは既に半分取り残された気分になっています。

 

 コミュニケーション・communication

 

 人間がお互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。

 言語・文字・その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行う。 

 (三省堂・大辞林より)

 

人間は他者とコミュニケーションをとることによって進歩し、人間社会の繁栄を模索し続けてきました。 

でも、コミュニケーションは進歩や繁栄の為だけに使われるものではありません。

また、言葉を使わなくてもできるものもあります。 

言葉というものが発達していなかった頃、踊りや歌・音楽などと同様に人々は壁面や土器や鉄などに様々な絵を描いて様々なことを伝えあっていました。

キリムや絨毯などの手織物もそのような役割を果たしていたものの一つです。 

手織物は厳しい自然から身を守る生活道具であると同時に、自分のきもちや願いを抽象化したモチーフに替えることでコミュニケーションの手段にもなったのです。

強くなりたい!というきもちを持っている、または既に持っている強さを自慢したいのなら馬、羊の角や鳥の頭を、結婚の喜びを表したいなら飾り櫛やイヤリングを、将来の幸せを願うなら星を、何かから身を守りたいときはサソリやダイヤ模様を織り込んで、自分のきもちを織物に載せていくのです。

 

それは言葉の限りを尽くすのではなく、一目でわかるシンプルなメッセージ。

でも、シンプルだからこそ、きもちや思いを好きなペースでそれぞれのモチーフの隙間に埋め込むことができ、自分だけのストーリーがキリムや絨毯の上に羽ばたかせることができるのです。

 

* *

 

話を元に戻しましょう。

起業家・情報学研究者のドミニク・チェン氏は、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンの「ウェルビーイング」という概念を以下のように紹介しています。

『(マーティン・セリグマンは)「幸福」という単一指標は結果だけを指していて、そこに至るプロセスを含んでいないという欠陥に気づき、

幸福に代わる「ウェルビーイング」という概念を打ち立てました。

そして、それは5つの要素に支えられていると定義しました。

この体系はポジティブ心理学という流派として、多くの研究者に参照されながら発展を続けています。

 

5つの要素とは次のものです。

・ポジティブな感情

・何かに没頭できているかどうか

・良好な人間関係

・生きる意味と目的の充実

・達成感   』

 

更にチェン氏は

『それぞれが充足することでウェルビーイングの度合いが高まるとしています。 そして、こうした要素が刹那的ではなく、長時間持続する心の良い状態を「フローリッシュ」と名付けました。

フローリッシュとは英語で「花が開く」という意味の動詞で、名詞形は「フローリシング」です。これは「才能が開花する」というニュアンスにかなり近いもので、心が充足していて、さまざまな能力を存分に発揮できている状態であるとも言えます。

冒頭の、「あなたは幸せですか?」という問いは、ここでは「あなたは花開いていますか?」という問いに置き換えられます。』(以上引用終わり)

と、続けています。

 

 

全てが自分の思う通りになるわけではない現代の世の中を生きる上で、自分の持っている「きもち」を良い加減で組み込むことができるかどうか。

この「フローリッシュ」という言葉。

「フローリッシュ」=「花開く」→

花は絨毯やキリムのモチーフとして、一番ポピュラーなのです。

最上級のあらゆる幸せの象徴が花のモチーフといえるでしょう。

数千年以上前から織られてきた花のモチーフに込められた「きもち」と現代の思想が今になって結びついたように思います。

 

参考:

ウェルビーイング×テクノロジーの探究

「幸福」から「開花」へ

https://lexus.jp/magazine/20170519/1/tec_dominick_01.html

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