引越しシーズンも落ち着いて
3月の半ばから4月半ば頃、
家具店やインテリアショップで進学で上京したとお見受けする娘さんや息子さんと一緒に
家具や生活用品を選んでおられる親御さんの姿や転勤などで引越しされたと思われる家族を
よく目にしました。
特に進学などで、自分も知らない土地で子供に初めての一人暮らしをさせるのだろうな、と
思われる親御さんの真剣な眼差しが引越しをする当人の何倍も真剣みを帯びていて、
「我が家もそんなことあったな」と少し微笑ましく思うと同時に、「とても大切に育てられ
てきたのだろうな」と、少ししんみりしたりもします。
今はそんな慌ただしさも少し収まった頃でしょうか。
先日見つけた、無印良品の小冊子「くらし中心」no.10「繕う」の中にこんな言葉がありました。
https://www.muji.net/img/lab/booklet/pdf/lab_booklet10.pdf
見慣れたカーテンの安心感
転勤族なので、引っ越して大方の片付けが終
わったら取りかかるのがカーテンのサイズ調整。
まぁよくもこんなに、と思うほど、窓って千差万
別。高さ、幅、カーテンレールの取り付け位置、
直しがいらなかったことはないです。決して高級
品ではないけれど気に入った柄のものをできる
だけ使い続けたいので面倒ではあるけれど頑張り
ます。まだまだ慣れない街でも、家に帰れば見
慣れたカーテンがかかっていると何となくほっとす
るのです。(女性・50代前半)
我が家も転勤族でしたので、これすごく良くわかります。本当にカーテンについては泣く泣く処分したことが何回も。
そして、最後の一文の「まだまだ慣れない街でも、家に帰れば見慣れたカーテンがかかっていると何となくほっとするのです。」
あ、これこれ。
これってカーテンだけではなく、他のものにも置き換えられますね。しまいこむものではなく、いつも目に入るものの方がより実感できそうです。
我が家では引越しの時、新しい家に到着して真っ先に取り出すのはいつもこのインディゴ染ギャッベ絨毯でした。
玄関は外と内が切り替わる場所。
一番最初に家族を迎えてくれて、靴を脱いで足を置いた瞬間に足だけでなくこころもふかっと包み込んでくれる最強ツール。
どこに住むことになっても、これさえあればすぐに我が家になるんです。
もちろん今でも現役です。