ギャッベ・ラグサイズ（品番/tg15644）

いつもの生活、いつものペースで取り組む織りの仕事。　そこから生まれた見事な織り上がり。奇をてらったようなモチーフもなければ、目を奪われるような色合いも何もありません。手紡ぎ糸の太細の波を上手くいなしながら何にも乱されないような整然とした出来栄えは、織り手の確かな技術と高く静かな意識を感じさせます。

季節の移り変わりごとに移動を繰り返す彼らの遊牧生活は、時に厳しくもあり、時に穏やかでもあります。自然の気まぐれに調子を合わせなければならない日々。突然の砂嵐にテントを閉まって移動しなければならないこともあるでしょう。そんなどうにもならないことが多い中、きっと夏目漱石『草枕』にあるような「越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容（くつろげ）て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。」という心持ちに近いものとなり、続けて「ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降くだる。」という言葉に行き着くのではないかと思うのです。

何も染めていない羊の毛そのものの自然の風合いを生かした優しい色のグラデーションはどんな部屋にも馴染みやすく、良くほぐれた柔らかい触り心地はお部屋のくつろぎスペースにぴったりです。　程よい厚みでお掃除もしやすく、ウールの持つ自然の撥水効果で汚れも付きにくい、使いやすい一枚です。

*商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう心がけておりますが、
ＰＣ環境や撮影状況によってはお客様が実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
*ギャッベについての詳しいご案内も御覧ください。
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