サイズ(縦×横):約189cm×62cm

素 材 :羊毛

カラー :ミックス 原産地 :イラン(ダシュテモガン)
取り扱い方法:別ページの『キリムのお手入れ方法』をご覧下さい。

キリム・ロングサイズ (品番/tk18141)

¥73,000価格
  • アゼルバイジャンと国を接したカスピ海にもほど近い北イランの広大なモーガン高原を移動する遊牧民が織ったスマック織りのキリム。彼らはシャー(王)に仕える者として、中世の頃には遊牧生活の傍、傭兵としての役割も担っていたようです。

    この地域は湿潤で穏やかな気候と肥沃な土地を持ちつつ、高い所では7000mにも及ぶ高低差のある地形であることから、イランの中でも特に生き物の宝庫のような存在で、農業や畜産もとても盛ん。そんな地域に住む彼らは時には雲よりも高い土地で暮らすこともあり、「天空のひと」とも呼ばれています。宇宙的な不思議な図柄と身近な生き物のモチーフの組み合わせからなるキリムの所以はそんなところからくるのでしょうか。

     

    おびただしい数の生き物が所狭しと織り込まれています。モチーフは鳥が多いのは、山深い地方に暮らす人々に身近なだけではなく、自由に行き来できる鳥に憧れがあるのかもしれません。上段、中段、下段と3つの鳥の頭を模したような鉤型で飾ったダイヤモンド型のメダリオンの周辺は鳥以外の生き物も少し織り込まれています。ヤギ、山猫、ヘビ?‥ 山頂から山の麓まで移動する民族らしく、それぞれの環境に合う生き物を描き、また鳥も孔雀や鷹など様々な種類を織り込む等、作り手の観察力には目を見張るばかりです。 

    賑やかに織り込まれたこれらのモチーフはやや紫がかった赤に花をあしらったボーダーに囲まれ、緻密ながらもゆったりとした織りに温かみを感じさせます。20年ほど前に織られたものとのことですが、殆ど使われたような様子はなくとても良い状態です。仕入れの際に仕立て職人の手によって上下のフリンジは三つ編みと色糸で飾られており、細部へのこだわりと愛着が感じられる一枚です。

     

    *スマックとは…平織りの経糸(たていと)部分に別の色糸を斜めに巻きつけながらモチーフを織り込む技法で、高い技術と手間を要します。丈夫でやや厚みをもった表地はつづれ織りのようなスリットはなく均一です。複雑に民族が絡み合う地方の流れを汲む、抽象的でユニークなモチーフで構成されていることが多く、西欧諸国のコレクターからも高い評価を得ています。 
    *商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう心がけておりますが、PC環境や撮影状況によってはお客様が実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。(画像をクリックすると、拡大できます。)

    *キリムについての詳しいご案内も御覧ください。