ペルシャ家庭織り絨毯

ペルシャ絨毯の伝統が持つ豊かさと素朴な遊牧民の親しみやすさを併せ持つ部族絨毯。現地の家庭生活から生み出される一枚一枚は、個性的で唯一無二のものです。

 

イランの古都、イスファハーンの南西にある町、アバデで織られた絨毯です。アバデの絨毯はしっかりとした織りと丈夫な性質に定評があります。

センターメダリオンには４つのハートの組み合わせによる花模様。そこから飛び散るかのようにフィールドの四隅にも花模様が紋章のように配されています。上下の端の耳付きの花瓶からセンターへと続く真っすぐな線は、花を左右に咲かせた茎となり、絨毯を縁取る花柄のボーダーと静かに呼応しているようにみえます。

大きなメダリオンやその周辺のフィールド部分には鳥や花や蝶々といった細かいモチーフがふわふわと織り込まれていて、秩序立った全体の構成と相反する自由さに織り手の遊びごころを感じ取ることができます。

 

縦糸にはコットンを使用しており、堅牢な織りながらも硬すぎない踏み心地。履物で歩いても裸足でくつろいでも程よい柔らかさとクッション性と共に、上質な毛糸としっかり締まった織りは使えば使うほどに艶やかに滑らかになっていきます。

一枚、一枚と丁寧に織り上げるペルシャ家庭織り絨緞。時代を超えて使い続けることによって自分の生きた証のような存在になることも可能です。

*商品写真につきましては、できるだけ実物に忠実に掲載するよう心がけておりますが、ＰＣ環境や撮影状況によってはお客様が実際手にとられたものとイメージが違う事がございます。
*『ペルシャ家庭織り絨毯について』もご覧下さい。
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